8月7日の日記

2005年8月7日
コレという、特定ではないんだけど
行くはずだった、見るはずだった、居るはずだった
その場所。
そして、成っていた筈の自分。

こんなに堕ちた日々を送る廃人の様なあたしでも
まだソコにキラキラした思いを馳せている。
堕ちれば堕ちるほど、理想の私がかがやいて見える。
あそこに行きたい。
楽しそう。
楽しいに決まってる。

今のあたしは、シナリオと逆の方向へ行ってる、当に。
こんなはずじゃなかった。
こんな風になって一番驚いているのはあたし自身だ。
家族でも他の誰でもなく。

こんな自分は受け入れたくない、受け入れられない。
だって、信じたくない。これが現実だなんて。
青春と呼ばれるこの年齢を、こんな風に過ごしていること。
進むべきだった道を外れてから
もう時間が経ちすぎている、やり直すには。
いや、やり直そうと思うようにするには。
all or nothing。
この性格がどれだけあたしの人生を左右してきたのだろう。
100でないなら0。
なんて損な感覚だろう。
勉強も、ダイエットも、競争も、何もかも。
学校のテストなんていい例だ。
自信のある時はルンルン気分で受けるのに
いい点が取れないと思うときはテストを受けさえしなかった。
受けて納得のいく点が取れないくらいなら
受けないで0点になる方がよかったんだ。スッキリもした。
100でないなら0なんつったって、
100に手が届くほどの実力なんて持ち合わせてないのにね。

器用に生きることが出来たなら。

昔に戻ってやり直すことが出来たなら。

なんて 幸せ。

どんなに鬱鬱してても
なんで食べるものは酷くおいしいんだろう。
憎んで憎んで
いっそのこと嫌いになってしまいたいのに。
油も糖も美味しすぎる。
それはもう酷の域だ。
過食したって何したって、
結局はすごく美味しかった。
嫌になるくらい。

あ〜コンビニいってこよ。

how?

2005年8月3日
暑いですねぇぇぇ。
超食欲があるってわけじゃなくても、
むしろ食べたいという欲求がなくても
どこまででも食べてしまうというこのヒキ生活。

ヒキる前の生活でさえ過食はやめられなかったんだから
ヒキって過食脱出は不可能に近いよなぁ。

もうすぐ18になってしまう。
実感が涌かない。
16の時には確実に歯車が狂っていた。
一日たりとも穏やかな気持ちで過ごせた日はなかった。
そう、その頃から、あたしの世界は
まわりと引き離されていった。

いや、あたしの世界が止まってしまっただけ。
まわりの世界は只変わらず進んでいるだけだ。

18になりたくない。
だって、18までにしたかった事とか
全然できてないもん。
それは、今からとかじゃいやなの。
今じゃない「前」にやっておきたかったの。

今、この時間にあたしは秒針と共に生きてるけど
胃の中には食べたものがごたついてるけど
今、自分の息を止めること 出来ないけど
今、絶望の底に居るわけじゃないけど
これから、出来ることだって腐るほどあると知ってるけど
こんなのただの甘えだって解ってるけど
結局悲劇のヒロインでいたいだけなのかもだけど
全てを捨てる勇気なんて無いけど
本当は昔みたいに笑いたいんだけど
こんな惨めな気持ちは忘れてしまいたいんだけど
いつまでたっても抜けられないのは
起きるに起きる不都合は
全部自分に起因してるって知ってるけど
ほんの少し変わることで
ほんの少し力むだけで
ほんの少しやってみるだけで
なにかが大きく変わる予感はしているけど
自愛が強すぎるって事 知らないふりしてるけど
本当は「どうでもいい」なんて思ってないけど
生きることにきっと執着してるんだろうけど
家族には深く深く愛されているんだけど
友達だって腐るほどいるって分かってるけど
「今」死ねないあたしはいつまでたっても死ねないだろうけど
少しはよくなってきてるのかもしれないけど
恵まれてはいるのかもしれないけど



幸せと感じられないのは何故。

雨だ。

2005年8月2日
雨雨雨雨♪
晴れなんかよりもずっと気分が楽。

不思議。

止まないで。

8月2日の日記

2005年8月2日
チャンネルまわしてたらやってた。
上戸彩が出てるヤツ☆
金八シリーズでは1,2番目に好きだなぁ。
何でこんな時間に金八!?
・・・あぁ。夏休みか。
夏休みってアニメやらドラマ再放やら色々やるな〜
学校行ってない&ヒキなもんで今が夏休みの時期だという実感が湧かない。
うまくいってればあたしは今高校3年生。
最後の夏休みを、どんな風に楽しく過ごしていたんだろう。
この「楽しく」は、17(8)歳の女の子としての「楽しく」。
あぁ。何かまた空しくなってきたぞぉ。

このシリーズがやってたのはあたしが中学の時だな。
あぁ。懐かしや〜。
戻りたい。戻りたい。
一番楽しかったかもしれない。
いや、かもではなく そうだった。
楽しいと気づかずにいた、でも確実に楽しかった。

青春だったんだ。

あたしの青春は
中学時代で
終ったのかな。

「高校生になったら青春するぞぉ♪」
っていっていた、あの時に。

8月1日の日記

2005年8月1日
こうしてここで立っていることに
意味なんか無いけど
雲が進んだ距離を見て
心底焦っているあたしが

焦れば焦るほど
望む力を失って
降り積もる秒と秒が
重く重くあたしを纏う

逃げ込んだこの穴さえ
真っ暗な底なしのようで
出口は見えているのに
光が差してこないのは何故

この中の空気に
細胞の一つ一つが融合し始めてる
気だるいこの感覚は
哀しいかな心地良い

出口はそちらに。

食べ物。

2005年7月31日
生きていくために食べるのに
食べる事で堕ちていく。

自然にご飯が食べたいな。
やけでもなんでもなく。

何の気負いもなく、食べたい。

ぐっもぉにん。

2005年7月31日
完全に昼夜逆転。
体がもう覚えちゃったみたい。
御陰で肌はガサガサですわ。
こんなの初めてよ。
若くてもこんなに肌って荒れるんだぁ。。。
皆がおきる時間にあたしは眠りについて
皆が寝てるだろう頃に活動している。
活動って言っても過食だけど。
しかも最近吐けないし。

今日も食べて寝て食べて寝て
コレを何度繰り返したら一日が終わるのかな。

・・・。
ヒキってから時間の感覚がなんかおかしい。
長い?短い?早い?遅い?
全部。
一秒一秒は凄く過ぎるのが遅くて長く感じる。
でも、夜とか遅くになるとびっくりするの。

え。また一日が終わってしまった。

って。
本当に食べて寝てしかしてないんだから、
何もしてない時間って凄い暇なんだけど
一日終わってみると本当に実感が湧かないのよねぇ。
まぁ普通の人間の生活じゃないからな。
一度しかない青春をこんな風にしちゃってるって考えるとまたまた超っっっ鬱。。。

はぁ。弱い。弱すぎる。
意志薄弱。意志薄弱。意志薄弱。
「青春」したいなら立ち上がればいいじゃない。
努力してみればいいじゃない。
やってみればいいじゃない。
前向きに考えればいいじゃない。
今からだって全然遅くはないじゃない。

そう。解ってる。理解は出来る。
でもなんでだろう。
実行に移せないの。どうしても。

ヒキの毎日の中でもネ、
たまぁに「あっ何か始めてみようかな」
とか急に思えるときがあるの。
その時はなんだかこの沼から抜けられそうな感じさえするの。
でもね、そのほんの数十分後には、
また気分が鬱に入ってるの。

ありえない。
3日坊主どころか数十分坊主かよ。

「生きていく力」が欲しい。

〜ここから走り出す力が欲しい
小さく丸まってその合図をいつだって
 待っていた〜

7月29日の日記

2005年7月29日
貴女のお腹の中に還りたい。
また、戻りたい。

死ぬことが出来ないの。
自殺。
痛いのは 苦しいのは 厭。

あたしを産み落とした
貴女のその手で終わりたい。
終わらせてはもらえないでしょうか。

あともう少し。
もう少しで全てを諦められそうだよ。
そしたらね、すぐに貴女のところへ行くよ。

殺ってもらう前に、一日だけずっと一緒にいるの。
あたしは赤ちゃんみたくなってママに甘える。
最後に、手料理をめいっぱい食べるの。三食。
それ以外はずっと抱っこしててもらう。
頭撫でてもらう。
言葉で表現してもらう。愛を。いっぱい。

最期に、あたしは何を貴女に伝えるのかな。
どんな言葉を送るのかな。

泣いちゃうな。

言葉なんて選べないと思う。




首を絞めてもらおう。
苦しいけど、仕方がないね。
あたしが最後に見る貴女の顔は
どんな表情をしてるんだろう。

一つ。
涙は流してほしい。

最期のあたしの顔は
優しく微笑っているはず。

ママ、殺して。
今日も引き篭もりとしてマイナスの塊の一日を過ごした。
過食&寝ること意外何をすることもなく
ただただ憎き脂肪を体中につけていく。

いつまで続くのだろうか。
いつまででも続きそうで怖い。

時間が経てば経つほど
ヒキ脱出は困難になるとは重々承知。
でも立てない。
立とうと思えない。
ずっとこうしていたい。

でも

常に苦しい。

あたしにとってヒキは、
決して本当の安泰ではない。

逃げてるんだけど、
それで救われているんだけど、
何もしなくていいから楽なんだけど、
どんなに醜くなろうが誰にも見られなくて済むんだけど、

一秒一秒が酷く悲しい。惨め。死にたい。

消えたい。消 え た い 。

食べてようが何もせずゴロゴロしてようが、
この頭は常に思考している。

それは全て「苦」にまつわること。
「苦」を感じることに。

どこかに本当の安息の場があれば。
何もかも投げ捨てて、是非参りたい。

あ〜。
こんな様になってしまったのはいつから?
何がいけなかったの?







繋がっていたように思える。
生まれた時から歩んできた道の
点と点 全てが。

厭な人間。

2005年7月26日
ぶっちゃけね、同年代の女の子たちが、
皆太ってしまえばいいと思うことがある。
皆引き篭もってしまえと思うことがある。
皆絶望を感じるがいいと思うことがある。
皆過食症になってしまえと思うことがある。

なんて奴だろう。でも思ってしまう。
勿論常にそう感じているわけではないが。

本当にやな女だとつくづく思う。
でも、今を楽しんでいる 青春を謳歌している
女の子たちを見ると、深い嫉妬が生じる。
自分は惨めだと再確認してしまう。
幸せそうに笑っている子より、
楽しそうに笑っている子の方がむかつく。
何故だろう。

「こんな思い、他の誰にもして欲しくない」
そんな風に思える人間ではない。
そう思えるほどいいヤツだったならなぁ。

ねぇみんな。笑わないで。楽しそうにしないで。
全てが絶望に包まれて、真っ暗になって、
そう、世界が真っ黒になって。

それって、結構綺麗だと思うよ。

いやだ。

2005年7月26日
引き篭もって運動ゼロ。
風呂もろくにはいんない。
連日鯨飲馬食。

太るだけならまだしも、痩せにくい体質に
なってるよ、どんどん。
脂肪が硬くなってくのがわかる。
セルライトできまくってるのも。

嗚呼 悲しいかな。

本当に、本当に、
100%何もかもを捨てることが出来たら。
希望も 実態のない夢も 未来も
そう 何もかもを

そうなったら、太るとかなんとかは
悩みでも何でもなくなるのだろう。
食べてはいけない でも食べたい
葛藤も消え失せる。
「これはカロリーが」「炭水化物」「油」「夜中に」
いちいち考えなくてもすむし。

中途半端な諦めが、一番厭。
むずがゆい。むかむかする。

でも知ってる。
あたしにはできないということ。
立ち直ることができるかはわからないけれど
全てを捨てるなんて 絶対に出来ない。
出来っこない。

欲の塊のあたしが。

渇望してるんだもの。
輝ける未来を。

朝っぱらから

2005年7月26日
気分悪いっす。
台風の所為じゃなくて。
ムカツクムカツクムカツクムカツク
イライライライライライライライラ
。。。
だれかに当たりたい。当たりまくりたい。
何かを破壊したい。ぶっこわしたい。
微笑んでる人たちを
横から全部ぶっ飛ばして生きたい。
鉄パイでパキっといきたい。

昨日の過食のおかげで顔も体もパンパン。
むくむにも程がある。

醜い。

目から感じるだけじゃない。

肌が 皮膚が体の中が
増えた脂肪の量を痛感してる。

ひきこもり、過食で確実に太ると、
あたしは中々風呂に入らなくなる。

というか、入れない。

なぜか。     鏡だ。

解ってはいても、理解はしていても、
この目でそれを確かめたくはないんだ。

おふろに入らない=セルライト増えまくり。
太ってしかも悪性脂肪ができちゃったわけだから
これまたもう最悪。

台風が来るらしい。今夜の夕方頃から?

個人的には
中途半端に暴れるくらいなら
何もかもぶち壊していってほしい。
強風と共にあたしを攫って。
もう二度とこの地にもどることのないように。

どうしてこんなに
醜くなってしまったの。

綺麗になりたいの
あの頃のように。

過食いぇ〜えぃ。

2005年7月25日
・カニクリームころっけ
・かぼちゃのころっけ
・タラコマヨおにぎり
・スイカLサイズ丸ごと
・せんべい5枚
・トロ刺身1パック
・ヨーグルト砂糖ぶっかけ500グラム
・トウモロコシ2本
・いちごのクリームタルト2個

うん。素晴らしいね。
吐いてないです。

陽射し

2005年7月24日
そんなに晴れなくていいよ。

今日も快晴。

闇に慣れたこの目には

太陽は眩しすぎる。

見ようものなら

痛みまで伴ってしまう。

あなたが墜ちてしまえば

あたし少し微笑える。

百も承知

2005年7月23日 日常
認めて 認めて 認めて

否定されてるわけじゃないけど。

ほっといて ほっといて ほっといて

見放されるのは厭だけど。

五月蠅い 五月蠅い 五月蠅い

あたしが一番うっさいけど。

何故 何故 何故

答えがないことは知っている。

助けて 助けて 助けて

縋り付いてもいないけど。

辛い 辛い 辛い

恵まれてはいるけど。

もう無理 もう無理 もう無理

努力してもいないけど。

どうして どうして どうして

・・・・・・・何が?

醜い 醜い 醜い

どこかでまだ思い切れてない癖に。

死にたい 死にたい 死にたい

結局死んでないけど。

死なせて 死なせて 死なせて

止めてくれるのを知っている。

いらない いらない いらない

言ってるだけだけど。

死っているさ。

絶望 絶望 絶望 絶望 絶望 絶望

そんなん口走っているうちは
ホントはそうでもないってこと。

粉々。

2005年7月23日
今まで大事にしてきたものが

音も無く消えていくのを感じてる。

必死に築き上げた自分が
必死に作り上げた自分が
いや、磨きに磨いた自分が
そう、あたしの全てが

音を立てて崩れていくのを感じてる。

止めようともしないで

瞬き一つしないで

目を見開いて見ている。

この気持ち 何 。

いっぱいいっぱい笑ってた。
そんな思い出だってたくさんある。
悪いことばかりじゃなかった。
良い事のが多かったかも、むしろ。

でも不思議ね。

振り返ってみたら
自分の歩んできた道に 景色に

色が無いの。
真っ黒なの。
干からびてるの。カラカラに。

色とりどりだった。あの色彩。

今あたしを取り囲んでる絶望は
その色彩を 全て

塗りつぶしてしまった。

これ以上無いほどの漆黒なのに
コレが異常なほどに未完成。

いずれ全て無くしてしまうなら

いっそ此の手で。

粉々。

2005年7月23日
今まで大事にしてきたものが

音も無く消えていくのを感じてる。

必死に築き上げた自分が
必死に作り上げた自分が
いや、磨きに磨いた自分が
そう、あたしの全てが

音を立てて崩れていくのを感じてる。

止めようともしないで

瞬き一つしないで

目を見開いて見ている。

この気持ち 何 。

いっぱいいっぱい笑ってた。
そんな思い出だってたくさんある。
悪いことばかりじゃなかった。
良い事のが多かったかも、むしろ。

でも不思議ね。

振り返ってみたら
自分の歩んできた道に 景色に

色が無いの。
真っ黒なの。
干からびてるの。カラカラに。

色とりどりだった。あの色彩。

今あたしを取り囲んでる絶望は
その色彩を 全て

塗りつぶしてしまった。

これ以上無いほどの漆黒なのに
コレが異常なほどに未完成。

いずれ全て無くしてしまうなら

いっそ此の手で。
ママ 大嫌い。

ママ 愛してる。

ママ 赦して。

ママ 痛い?

ママ ごめんね。

ママ どのくらい愛してる?

ママ 分かるように示して、愛情。

ママ もっと心配して

ママ でもあなたに幸せで居てほしい。

でも 息も出来ないくらいあたしで悩んでいて。

ママ 追いかけてきてほしいの。

ママ どんなにあなたを苦しめても。

ママ あたしを中心に世界を動かして。

ママ 突き放しても突き放しても

すぐ 抱きしめて。追いかけて。

ママ 例え私が狂っても

ママ 見放すなんて赦さない。

ママ あなたを憎んだふりをする。

ママ それを凄く悲しんでみて。

どんな言葉を吐いても

どんな仕打ちをしても

どんなに醜態さらしても

ママ 振向かなくても

絶対 あなたがいると確信できるほどに

ママ あなたの愛を少しも違わず理解させて。

ママ 細胞一つに染みるまで

血に 均等に混ざり混ざってしまう位。

ママ 永遠という愛情を。

ママ 吐き気がするくらいの深い愛を

ママ むせかえるほどの濃い愛を。

ママ すがり付いてきて。

ママ 愛して欲しい と。

ママ 早く言って。

私が 全てだと。

ママ 謝って。

ママ ごめんねっていっぱい言って。

ママ 愛されてるのは知ってるよ。

ママ でもだから足りない。

ママ 普通に愛したい。

ママ あなたを「好き」になりたい。

ママ 嫌いなの。

ママ 「好き」じゃなくて「愛してる」。

ママ 何で生んだの?

ママ <愛してるから、生みたかった>、知ってるよ。

ママ どこにいるの?

いま 何を考えてる?

ママ あたしのこと?

それ どのくらいいっぱい?

ママ 愛してる?

ママ 愛してるの。

ママ それは憎悪にも似たもので

即刻 あなたに打ち込みたい感情。

ママ 生んでくれたのに

本当に ごめんね。

ママ。

生まないでくれても
よかったんだよ。

それでもね


よかったんだよ。
当局関係者様へ
 
 なんのためにこの手紙をタイプしているのか、
自分でもよく分からない。自分が最近なぜこんな
行動をとっているのか、その理由を朧気ながらも
書き残しておきたいのかもしれない。このごろは、
自分で自分のことがよく分からない。
道理をわきまえ、知力を備えたごく普通の若者、
それが自分の期待されている姿だと思う。
ところがこのところまともでない不埒な考えが
次々に頭に浮かんではこの身を苛む様になった。
こうした妄想は、しつこく付きまとい、
よっぽど気持ちをはりつめないと、有益で
前向きな仕事には打ち込めない。精神科の医者にも
診てもらった。恐怖心と暴力的な衝動が代わる代
わるに現れる。ひどい頭痛に悩まされることも度々だ。

 考えに考えた末、妻キャシーを殺すことにした。
今夜、電話会社へ迎えに行ったあとに殺すつもりだ。
妻のことはとても愛している。自分にはもったいな
い女だと思う。どうして彼女を殺すのか、はっきり
特定できるもっともな理由は何もない。単なる我侭
なのか、自分の行動が確実に引き起こす騒ぎに取り
乱して欲しくないからなのか、それすら分からない。
今のところ一番はっきりしていることは、この世が
生きるに値しないと自分が思っており、潔く死ぬ覚
悟が出来ていること。愛する妻にこんな世界でひと
り苦労をさせたくないということだ。なるべく苦し
ませずに殺そう、そう思っている。

 同じような理由から、母の命も奪わなければなら
ない。かわいそうに、母は彼女に相応しい幸福な人
生を送って来なかった。独占欲の強い横暴な父の犠
牲になった。同情すべき女性なのだ。

 有人の邪魔が入った。66年8月1日午前3時。
二人とも死んだ。なんとも残酷な殺し方に見える
と思う。だが事を素早くやり遂げようとしただけ
なんだ。自分の生命保険が有効なら、この週末に
切ったくだらない小切手がちゃんと支払えるよう
に手配して欲しい。借金も全て返済してほしい。
自分は25歳の経済的に自立した大人なのだから。
金の残りは精神医学関係の財団に匿名で寄付して
もらいたい。もっと研究が進めば、この種の悲劇
がこれ以上起きるのを防げるかもしれない。

 我々が飼っている犬は妻の実家へ預けて下さい。
キャシーはショシーをとても愛していた、とひと
こと添えて。最後にもうひとつ聞いてもらえるな
ら、検視解剖のあとは火葬にしてもらいたい。

       チャールズ・ホイットマン

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

どんな思いで死んでいったのだろう。

愛する妻と、愛する母を殺してから。

25歳。

25歳。

あたしは25歳になるころ、生きてるのだろうか。

あと7・8年。

遠いようで近い その時まで

この体はまだ機能しているのだろうか。

嫌だ。
嫌だ。 
嫌だ。

彼のように遺書をつづる自分が
すぐそこに見えそうで。
無を。

どうぞ無を

無をください。

考えてみれば、死って本当にわからない。

「死んで楽になりたい」。

本当にそうなのかな。

昔から天国とか地獄とか云う説が泳いでるけど

一体誰がそんなことを言い出したの?

誰かあの世に行った人が天国とか地獄とか実際に見て

またこの世に舞い戻って伝えたとかいうならまだしも。

なんの根拠も証拠もないじゃん。

死に安泰を求めるのは確実じゃないかも。

じっさい死んで如何なるかは

死 ん で み な け れ ば 分 か ら な い 。

困るよ、死んでから

「生きてるのとさほど変わらないじゃん」とか。

うぉいっっ。

いや、きっとつっこむ気力もうせるね。

幸せとか不幸とか感じることもない

無がいいな。

そう、無がいい。

何もかも無。

なんて優しい響きなんだろう。

永遠とか嫌。気が遠くなる。

黙って。
五月蠅い 五月蠅い 五月蠅い。

「まだまだこれからだよ!」

これから?
まだまだ?

なんて残酷な響きだろう。

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